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革製品の秋・冬にむけて夏の疲れをとるメンテナンスをしよう!

2023・09・23




 〈暑さ寒さも彼岸まで〉と言いますが、ようやく朝晩は涼しくなってきましたね。

 いつも不思議に思っているのですが、毎年天候も違い年々気候変動が激しくなっているのに、彼岸花はきっちりと時期通りに咲いています。脚光を浴びる花ではないですが、自然の力てすごいなぁと実感しました。


 さて今回は、またまたメンテナンスのお話です。

 またまたと言っても、季節ごとのメンテナンスを紹介しています。


 ここで一つお伝えしたいのが、例えば財布でズボンの後ろポケットに入れていて、お尻の形に反っていて使い込まれた感じがいいから、メンテナンスは必要ない!と思われている方もいると思います。それも正解です。

 やっぱり綺麗に長く使いたいからメンテナンスはしたい!それも正解です。

正解は人それぞれです!絶対はありません。

 ですので、この記事はメンテナンスをお考えの方に少しでも参考になれば幸いです。



 まず、夏という季節柄切っても切れないのが【湿気】です。

 夏は湿度が高い上、手汗など身体からでる湿気も多いです。

 以前にもお話しましたが、革にとって必要以上の水分は良くありません。

 水分のないカラカラ状態はもっと良くありません。


 多くの水分により革製品が型崩れを起こしたり、急激に水分を失う事により油分も無くなり、革が固くなったりパサパサになったりします。

 夏にうけた水分を調整してあげないと、このような状況になる事があります。

 

 では、どうしたらいいのでしょうか?

 そんなに難しくありません!


 例えば財布です。

 まず、財布の中身を全部取り出して下さい。

 そうすると、沢山中身を入れていたりポケットに入れていたりで、形が崩れているのが分かると思います。

 中身を抜いた財布の形を、反っている所や膨らんでしまっている所を手で整えて下さい。

 ついでに中身を沢山入れられている方は、いる物・いらない物を整理して入れる中身を厳選する事をオススメします!


 形を整えたら、中も風通しよくするために財布を開いてLのような形で立てて、日陰の風通しのいい所で、約半日休ませてあげてください。

 ここが重要です!

 使わず片付ける場合は必ず行って下さい。そのままですとカビ生えの原因になります。

 革にカビが生えると、表面上のカビは取れても内部のカビを取るのは困難です。

 カビ取り剤も市販されていますが、かなりキツイため革を痛めてしまいます。

【革製品の一度生えたカビは取れない!】ぐらいの気持ちでいて下さい。


 そして休ませてあげたら、ここからは乾燥する秋・冬です。自己判断にはなってしまうのですが、革の触り心地などで油分を確かめて下さい。

 油分は足らないなぁと思ってからいつでも足せるので、今やらなくても大丈夫です。

 乾いた柔らかい布(タオルはよくない!Tシャツ生地の様なもの)で全体を拭き上げて完成です。


  油分を足すことをお考えの方は、個体状の物がオススメです。

今は色々な物が売られていますが、液体状は入れ過ぎてしまう恐れがあります。

 スプレータイプはムラになり易いです。

 個体状のよく伸びる物がオススメです。

 以前も紹介しましたが、誰もが使い易くお手頃なところから、《ラナパーお試しサイズ》をオススメしています。





 秋・冬にむけてのメンテナンスは、あまり油分は考えなくていいかもしれません。

 重要なのは湿気コントロールです。

 季節季節によってメンテナンスの仕方は変わります。ですが、すべての季節でメンテナンスする必要もないと思います。

 気が付いた時の季節のメンテナンスをしてみようかなぁぐらいで大丈夫です。

 参考にしてみて下さい。



最後まで読んでいただきありがとうございました。


 和歌山県和歌山市で活動しているLEATHER FACTORY THESEUS(テセウス)では、ハンドメイドレザークラフトにプライドとこだわりをもって、私一人ですべての工程を行い革製品製作しております。

 主に財布や小銭入れ、ベルトなど受注生産しています。

 セミオーダーやフルオーダーもご相談お受けいたします。

 ご質問やご相談、製作依頼などお気軽にお問合せくださいませ。

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