top of page

革製品も人と同じように季節を感じている!梅雨・夏の革のコンディション

2023・06・16



 梅雨に入り、今年は雨も多くジメジメと蒸し暑いですね。

 梅雨が終わると本格的な夏がやってきます。

 人は季節によって体調が変わったりした場合、色々な対策などをして乗り越えていきます。

 革も人と同じように、【季節によってコンディションが変わる】と思います。

 そこで今回は、梅雨・夏の時期に革製品のコンディションをたもつ為に何をしてあげればいいのか、私なりの方法をご紹介したいと思います。


革製品に高い湿度は天敵!


 革は元々水分を吸いやすい性質です。

 梅雨などで湿度が高い上に、手汗や服のポケットなどに入れていると水分量はかなり高くなります。さらに、人の体から出る水分には塩分が含まれます。この塩分を革は嫌います。

 これにより、革製品のコンディションは悪くなってしまいます。

 でも、梅雨や夏は避けて通れません!

 そこで、少しでもコンディションをたもつ為に対策が必要です。どのような事をすればいいのでしょう。


 

梅雨・夏の革にしてあげたいこと


 まずは基本の、革を保護してあげる為にレザーオイル・ワックスを塗ってあげる事です。でもここで【注意】してほしいことは、暑い時期は革の中の油分は柔らかくなっています。そして革も油分を吸いやすくなっています。ですので、いつも以上に注意をはらって表面にだけ薄い油分の膜をはってあげるぐらいで充分です。


 次に、服のポケットなどに入れている場合は、毎日同じ面を体側にしない事です。

 いつも同じ方向で服のポケットなどに入れていると、片側ばかり身体からでる湿気をすいます。それにより、革製品のコンディションバランスがくずれます。

 なるべく入れる方向を変えて下さい。


 そして皆さんがやりがちな事です。

 家に帰って来てもカバンならカバンに入れっぱなし、服のポケットなら出してそのまま置きっぱなしにしていると思います。

 皆さんは沢山汗をかいて家に帰り、お風呂に入ってスッキリしたいはずです。

 革製品も一日の疲れを取りたいのです。

 まず、水分で革製品は形が崩れやすくなっていますので手で軽く形を整え、例えば財布などは開いてあげて、風通しのいい所に立てて置いてあげて下さい。これは、革製品に満遍なく呼吸させてあげる為です。


この3つをやってあげるだけで随分違うと思います。



 実は、【革製品の一番痛む時期はこの暑い夏です!】

 それは何故か?

 革の中にも勿論水分はあります。ですが必要以上に水分が入ると革の繊維が緩み、型崩れを起こしやすく、また擦れにも弱くなりなす。

 革にとっても夏は過酷です。すこし気を使ってあげるだけで、革製品の夏ばてを解消できます。



革製品も日焼けする?


 タンニン鞣しのヌメ革は、人間と同じように日焼けします。

 例えばヌメ革のナチュラル色なら、天気のいい夏の太陽の下に一日置いて置くだけで少し色が濃くなります。

 ※濃色革の変化は見て分かり辛いです。また革によっては色あせる物もあるので、注意してください!


 実はこの日焼けは悪いものではありません!

 色々なご意見もございますが、太陽の光と熱に革自身が守ろうとして、中のオイルが外側に出てきて膜を形成していると言われています。それにより強くなり、汚れなどもつきぬくくなると言われています。エイジングも綺麗に進むとも。

 買った革製品をまず満遍なく日焼けさせてから、お使いになる方もおられます。

 私もナチュラル色の革製品は日焼けさせてから使っています。

 ご自身の責任のもと、やってみるのもいいと思います。



 今回は、梅雨・夏の革製品の状態とコンディションのたもち方をご紹介させて頂きました。

参考になれば幸いです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。



 和歌山県和歌山市で活動しているLEATHER FACTORY THESEUS(テセウス)では、ハンドメイドレザークラフトにプライドとこだわりをもって、私一人ですべての工程を行い革製品製作しております。

 主に財布や小銭入れ、ベルトなど受注生産しています。

 セミオーダーやフルオーダーもご相談お受けいたします。

 ご質問やご相談、製作依頼などお気軽にお問合せくださいませ。


 おしゃべり大好きなので雑談もオッケーですよ!お待ちしています!

Comments


特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page