私から見た革という素材の魅力とこれからの将来を考えてみた
2023・07・08

日に日に暑さが増して寝苦しい夜になりましたね。
さて今回は、普段私も何気に革に触れ革製品を製作していますが、もう一度革について考えたいと思います。
今世の中には革に代わる素材が沢山あり、今もなお研究されて新しく生まれています。
色々な素材の中で革は特に歴史が深く、昔は動物を狩りし食料とした後、衣服や道具の一部などに使われていました。
文化が発展し、皮から革への技術も進化して今の革があります。
今では、本革といえば高級素材の一つで趣味嗜好感がありますが、昔は生活に欠かせない素材だったと思います。
では今はどうでしょうか?
現在は仕様ごとに特化した素材が沢山ある中で、変わらず革を使用しているものがあります。
例えば、野球のグローブ、バイクレーサーのスーツ、ゴルファーのグローブなど意外と沢山あります。
以前何かで見たのですが、元プロ野球選手のイチローさんはバッティンググローブをこだわっていて、それが滑り止めの部分や細部まで本革だったと思います。
未だに身体に付けて使用する物は革が多いように思います。何故でしょう?
あくまでこれは私の憶測ですが、革は耐久性が高く、何よりも【使う側の身体にすごく馴染みやすい】のではないでしょうか。例えばグローブは適度に関節部分だけが伸び、でも緩々にはならず必要最小限でフィットし易い。そして次使う時も伸びた部分が適度に締まっていて、またフィットする。
こんな感じなのかなぁと私は想像しています。
この人間の感覚的な所がとても難しく、今はまだ新素材では実現していないのかなと考えています。
革の将来
現実、革製品は年々減っていると思います。
革の生産数も年々減っているのではないでしょうか。
私たちが材料として購入する革はどんどん値上がりしています。値上がりには色々な要素が含まれているので、単に革自体の値段が上がったわけではないです。
ですが、その上がりは商品の値段に反映されます。
革製品は増々高級品としての道を辿っているように思います。
作られる革製品もここ最近大きく変わりました。
お金の電子化、車のカギなどの形状変化、スマートフォン一つでお出かけ出来るのでバッグの大きさなどの生活スタイルの変化です。
極端ですがでは将来、革製品はなくなるのか?
これもあくまで私の考えですが、【無くならないです!】
これからは、【短期的な物よりもいい物を長く使う!】
これが私の考えです。
地球の資源は無限ではありません。短期的の物によりゴミが増え、自然環境にも影響がでています。
昔の人は物を大切にしました。今より不便でしたが、いろんな意味で今より豊だったように思います。
あくまでこれは私の願望なのかもしれません。
でも今の世の中便利に振り回されて、逆に時間が足らないのではないでしょうか。
【限られた自分のお気に入りの物を長く使う!】
これに革は、私は欠かせないと思います。
ちょっと熱く語ってしまいました。すいません。
でも今、昔の車が人気であったり、昔のおもちゃが人気だったりと、自然にどこかで皆さんも求めているような気がします。
革製品を作っている私が言うと宣伝のように聞こえるかもしれませんが、
【長く使える革製品はいい!これからもずっと!!】
最後まで読んでいただきありがとうございました。
和歌山県和歌山市で活動しているLEATHER FACTORY THESEUS(テセウス)では、ハンドメイドレザークラフトにプライドとこだわりをもって、私一人ですべての工程を行い革製品製作しております。
主に財布や小銭入れ、ベルトなど受注生産しています。
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