タンニン鞣し革を使用した革製品の購入時の楽しみ方はナニ?
2023・08・19

お盆休みも終わりましたが、まだまだ暑い日が続きます。体調にお気を付け下さい。
さて今回は、今革製品を使用している、もしくはこれから革製品の購入を考えている方に私の経験や考えですが、少しでも参考にして頂ければと思い、革製品の購入の楽しみ方のようなお話をさせて頂きます。
まず、革製品といっても革には色々な種類があります。そこで今回は私が製作にも使用し、一番好きなタンニン鞣し革に限定した内容となります。
以前にもタンニン鞣しとは?という事を少しお話しましたが、軽くおさらいしたいと思います。
タンニン鞣しとは
鞣しとは動物などの【皮】を【革】に加工することです。
その中でタンニン鞣しとは、植物などに含まれるタンニン(渋、ポリフェノールの一種)を溶かした大きな水槽のような所に、タンニンの濃度の薄い糟から順に濃い糟に皮を浸し長い時間をかけ皮にタンニンを浸透させていく加工方法。
よくヌメ革と言われたりもします。
天然素材を天然素材で加工する最も歴史の長い鞣し方法です。
と、簡単ですがこんな感じです。
タンニン鞣し革の特徴として一番に挙げられる事は、やはり【経年変化】だと思います。
よく「革にアジが出てきた!」と聞くのは、この経年変化です。
ではこれらを踏まえて、まずは楽しみ方を考えていきたいと思います。
購入する時
なんでもそうですが、購入する前に色々考えたり迷ったりしている時が一番楽しいですよね!
あくまで私の考えですが、参考になれば幸いです。
まず財布で言えば、デザイン(色も含む)、大きさ、使い勝手、自分のライフスタイルに合うかなどで迷います。
これを単体で考えるのではなく、総合して考える必要があると思います。
デザインが良くても使い勝手が悪いや、大容量やコンパクトだけどライフスタイルには合わないなど。
第一前提に、【タンニン鞣し革を選び経年変化を楽しむには、ストレスなく長く使える事】が重要です。
デザインは気にいったけど、使い勝手はいいのか?
前の使っていた物よりつくりが全然違うと慣れるまで時間がかかったりします。
最悪いつまでも慣れず使わなくなる事もあります。
右利き左利きなども考慮した方がいいと思います。
デザインは気にいったけど、大きさは大丈夫か。
大容量を買ったけど大きすぎて持ち歩きづらい、コンパクトでいいけど中身が入りきらない。
カバンを持つ持たないでライフスタイルが違うからこの大きさでいいのか。
など
すべてにおいて100点があれば最高ですが、そうでない場合は総合点が高いか?
ここが重要だと思います。
そして経年変化を考えた時、革の色が重要になってきます。
経年変化を一番感じたいならナチュラルカラー、経年変化を感じたいが色が変わるのは苦手な方はブラックなどの濃色系です。
縫い糸の色も考えた方がいいと思います。
新品の時は革の色とマッチしていても、経年変化したらどうなんだろう?と。
長く使用して経年変化を楽しむなら、革の中に芯材などが入っていない方がいいです。
何故なら、色々な理由からタンニン鞣し革の良さや経年変化を邪魔します。
出来るだ出来るだけ革と最小の金具の物を選ぶことが、一番長持ちし経年変化を楽しめます。
そして私が選ぶ物は【ハンドメイド】です!
長く使用する、経年変化を楽しむという点において最高のパフォーマンスを発揮してくれるからです。
そして100点の物をお探しなら、ハンドメイドの場合フルオーダーで理想の物を作ってもらう事も可能です。
〈自分だけのオリジナル〉はやはり最高の喜びです!
色々探しても理想の物がなければ、フルオーダーやセミオーダーも一つの選択肢だと思います。
いかがだったでしょうか?
安く使い捨て用品が多い中、金額ではなく一つの物を自分の好みにこだわってみるのも楽しくてワクワクすると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
和歌山県和歌山市で活動しているLEATHER FACTORY THESEUS(テセウス)では、ハンドメイドレザークラフトにプライドとこだわりをもって、私一人ですべての工程を行い革製品製作しております。
主に財布や小銭入れ、ベルトなど受注生産しています。
セミオーダーやフルオーダーもご相談お受けいたします。
ご質問やご相談、製作依頼などお気軽にお問合せくださいませ。
おしゃべり大好きなので雑談もオッケーですよ!お待ちしています!
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